近所の本屋をふらりと訪れたとき、入口の特設コーナーに置かれてた1冊。
前からタイトルは知ってはいましたが、まさか100万部を超えるドイツのベストセラー本だったとは。
日本では、森林に関する本が100万部なんてことはなさそうですが。
さて、そんな1冊がふと気になってしまったものですから、手にとり目次をペラペラと眺めていると「ゆっくり、ゆったり」という言葉が目について手がとまりました。
IoTやAIという言葉をよく耳にするようになったのはほんの数年前。
それが、いつのまにか多様な商品やサービスとして実生活の一部になっているのですから、変化のスピード感は相当なものではないでしょうか。
空飛ぶ自動車、メタバースなどなどテクノロジーの進化により近未来への期待は高まるばかりです。
一方で、個人的には、速すぎる変化に疲れを感じているのも正直なところ。
毎日ストレスを感じるばかりで楽しいと思えることもないまま1日1日が過ぎ去っていきます。正月を過ごしたかと思えば、すでに今年も残り半分ですよ。
この調子で過ごしていけば、あっというまに高齢者と呼ばれる日を迎えてしまうのでしょう。
そんな人間界の状況をどう見ているのかは知るよしもありませんが、木はゆっくりとゆっくりと生長しております。
著者によると、木が若い頃にゆっくりと生長するのは長生きするために必要な条件であるとのこと。
ゆっくりとした生長により細胞が細かくなることで、
- 丈夫になり(嵐でも折れにくくなる)
- 抵抗力がつき(菌に感染しなくなる)
- 治癒力が高まり(傷がついてもすぐに回復し腐らなくなる)
長生きできる個体に生長していくのです。
驚くべきは、これが親木の若木に対する「教育」であるということです。
単純に「自然界の話なんだから人間界の時間感覚と違って長いのは当然」と訳知り顔で考えてしまうと何の面白みもない話かもしれませんけど。
人間界の生活の速さに疲れてしまったわたしは、木の「ゆっくり、ゆったり」とした教育を受けるべく山へと向かう。
と言いたいところですが、
とりあえずは、山暮らしを楽しんでいる人たちをyoutubeで観ては現実から目を背けてどうにか生きているのです。
(ほかにも「社会福祉」をテーマにした章があるのですが、これがまた衝撃・・・!)
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