読めもしない多量の本を後生大事に抱え込み、賢くなったつもりでいる手のつけられない阿保である。(本文より抜粋)
ルネサンス 情報革命の時代(桑木野幸司)ちくま新書
積読リストなんてものを作って公開までしているわたしは阿保。
書店でこの箇所を立ち読みしてるとき、思わず「ふふっ」と微笑んでしまいましたね。
不思議と憤りを感じることはありませんでした。
自分でもそう思ってますので。阿保だなと。
ということで、内容がまじめそうなタイトルではありますが、積読に関する記載が目についてしまったがために衝動買いすることに。
ざっと目次をながめてみると、古代の記憶術という現代人もくいつきそうな内容もあります。最新の記憶術と大きな違いがあるのか気になりますが。
さて、「ルネサンス」といえば、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロの絵画や彫刻、グーテンベルクによる活版印刷術、コペルニクスやガリレオの地動説などにより、新しい文化活動、宗教活動が生まれ、宇宙観や世界観が大きく転換するきっかけとなった時代ですが、現在、AI技術などの発展により世界観が大きく変化しつつあるという点では、ルネサンス時代を生きた人々と現代を生きるわたしたちは同じ境遇にあるといえるのかもしれません。(現代の魔女狩りとはもしや)
歴史に全く興味のなかったわたしは、山川出版社の教科書をわきに読むことになりそうですが、このような視点で読んでみると歴史の復習もできて一石二鳥な1冊になりそうです。
いずれにしても、人類は600年以上の時が経過しても積読という悩みから解放されることなく、今日まで連綿と魅了されつづけてきたということはわかりましたので、間接的に阿保よばわりされたわたしの心のヨリドコロとなるはずの積読本です。
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